White Box技術部

WEB開発のあれこれ(と何か)

2017年に読んだ本と2018年の抱負

新年、あけましておめでとうございます。

2017年に読んだ本の振り返り

本当は去年のうちにやっておきたかったのですが、 読んだ本から去年の自分の興味を振り返り、今年の抱負を考えていました。

JavaScript

JavaScriptjQueryで知識が止まっていたので、最近のJavaScriptに対する苦手意識を払拭しようと、 ES2015以降の関連技術を中心に本を読んでいました。

初めてのJavaScript 第3版

古い文法から新しい文法まで一通りさらえてとても良かったです。これだけ読んでおけばESの仕様でも戦える・・・はず!

Electronではじめるアプリ開発

GUI制作の新たな選択肢として気になっていたのでElectron本も読んでました。
ReactとFirebaseに関しても学べてお得だったなと(サンプルコードがReactやWebpackのサンプルとしていつも重宝しています)。

Reactビギナーズガイド

Electron本でReactをかじったので、ついでに文法もしっかり学ぼうと思ってこれを読みました。 React関連技術のインデックス作成によかったです。

アイソモーフィックJavaScript

これだけJavaScriptを勉強していると、サーバサイドもJSでいけるのでは?という気になってきていたのでこの本を読んでました。 マイクロサービス化が進んだシステムのBackend For FrontendなAPIをJSで作ると、アイソモーフィックJavaScriptができるんじゃないかなーと思っています。

Angular アプリケーションプログラミング

Angularのバージョンが上がったこともあり、仕組みを一通りさらおうと思って読みました。 読んだ結果、Angularは自分にとっては直感的でない仕様が多く、採用しようという感じにはならなかったのですが、 実際に使ってみると別なのかもしれません。エコシステムが充実しているので、慣れればすごく便利そうではありました。

思想系

技術書と言っても、技術よりも考え方に寄った内容の本もあって、自分で思っていたよりもこのジャンルの本を読んでいたようです。

言語のしくみ

Rubyの設計思想などがちょいちょい書かれていて、とても興味深かったです。本自体も読みやすく、「言語書ける人は文章もうまいのかー」とか思いながら読んでました。

ピクサー流 創造するちから

ここ数年で読んだ本では一番感銘を受けました。 ブレイントラストを実施できる組織っていいですね・・・私も自分のいる組織はそういうところにしたいです。

見えないものを解き明かし、その本質を理解しようとしない人は、リーダーとして失格である

なるほどー!

新装版 達人プログラマー

薦めてくれた人曰く、「プログラマならみんな読んでる」だったので、まだ私はプログラマではなかったッ!!
エンジニアとして生きてきて、今までの経験により学んだり知っていたりしたことが、うまく文章にまとまっていてる本でした。確かに読んでおくべきですね。

聞き手を理解するための合言葉として提示されていたWISDOMが、確かにプログラマ脳には必要だと思いますし。

W 何(what) 聞き手に何を知ってほしいのか
I 興味(interest) 言いたいことの中にある彼らの興味とは何か
S 洗練(sophisticate) それらはどれくらい洗練されているか
D 詳細(detail) 彼らはどの程度詳細に知りたがっているか
O 誰の情報(own) 誰にその情報を知ってもらいたいのか
M 動機づけ(motivate) 話を聞いてもらえるには、どうするのか

トヨタ生産方式

これも本当に名著でした。(思えば去年は本当にいい本と出会えた年だったなと)

アジャイルの方法論とかスクラムの流儀だとか、そういうところから入るのではなく、とにかくこの本1冊読んでからアジャイルスクラムと向き合うと、プロダクトの成功に近づくのではないかと思います。原点恐るべし。

スクラム 仕事が4倍速くなる”世界標準”のチーム戦術

スクラムを採用することで、こんな困難にも対処できたんだ!という内容の本でした。ところどころに実践のポイントも書かれているので、自分たちの問題と照らし合わせて読むと希望を見つけられるかもしれません。

Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方

1年以上積読になっていたので、転職タイミングで読み切りました。タイトル通り、ソフトウェア企業を作る際の注意すべきポイントがエンジニア視点で書かれているので、イメージしやすかったです。この本を読んで、営業の基本も知らないとなぁと思っているところです。

その他

もう分類が面倒なので、残りはここにまとめます。

IoTとは何か

前職で薦められたので特に調べず購入したのですが、著者がすごい人過ぎて、若干緊張しながら読んでました。 IoTに限定した話なわけではなく、これからのITへの洞察や日本における制約などITに関して包括的に書かれており、 これを読んだ人は何かを託されたかのように感じるのではないでしょうか。

頑張ります。

ノンデザイナーズ・デザインブック 第4版

ずっと気になっていた本で、ようやく去年読めました。

デザインコンプレックスのある人間にもわかりやすい、理論で学ぶデザインの本でした。演習問題をやっていると、自分にもデザインできる気がしてくるのがびっくりです。お薦めです。

これは電書よりも紙の方が読みやすいと思います。

達人に学ぶDB設計徹底指南書

積読消化の第二弾でした。毎度怪しくなる正規化のおさらいと、経験則でやっていたことの理由がわかってよかったです。

達人プログラマーもそうでしたが、こういう先達に学ぶ系の本は「もっと若い頃に読んでおけば・・・」と、どうしても思ってしまいますね。

Kotlin Webアプリケーション

リックテレコム 書籍情報

Kotlin Webアプリケーション 新しいサーバサイドプログラミング

Kotlin Webアプリケーション 新しいサーバサイドプログラミング

去年、SpringがKotlinをサポートしたことを知り、JavaからのリプレイスはKotlinがベストな解答になるのでは?と思っていたところに、本書が出たので購入しました。

Kotlinの特徴が要点よく書かれており、Web開発関連の技術についても解説が載っているので、Web開発者でKotlinが気になる人が取る最初の1冊としては本書が最適だと思います。

といってもWeb開発部分はSpringやGradle、Herokuを知っていれば、別に本書を読まなくても問題ない内容でした。逆に言えば、それほどJavaと同じ感覚でSpringが使えるということなので、Kotlinは有りだなと思ったのですが。

Kotlin自体をしっかり知りたい場合は、本書よりもKotlinスタートブックKotlin in Actionがいいと思いますが、本書を読んでいれば、あとは公式サイト(やその翻訳サイト)で概ね問題ないのではないでしょうか。

SQL 第2版 ゼロからはじめるデータベース操作

新人や後輩に「何かお薦め本ないですか?」と言われたときによく薦めてたのですが、流石に処分しようと思い、 処分する前にもう一度、と読み直していました。ポイントが詰まっていていい本だと思います。

結局、前職の同僚に押し付ける形であげてきました

WEB+DB PRESS

あとWEB+DB PRESSの去年出た分を読んでいました。いつもお世話になっています。

読みかけ

読みかけだとこんな感じです。デザインパターン本は暇な時のプログラミング練習で読んでいる感じなので、果たしていつ終わるのやら。

あと英語関連の本を読んでましたが、これはまた別の機会に。

振り返って

読んだ本の半分くらいがJavaScript関連だったこともあり、だいぶJSへの苦手意識はなくなりました。 ReviewetもES2015でリファクタリングできましたし、Webpack設定も書けるようになったのが大きいですかね。 やっぱり集中して取り組むのは大事なのかもしれません。

あと、ピクサー本やトヨタ生産方式などの名著に出会えたのも良かったです。やはり他人のお薦めは読むべきですね。

読書スピード

こうしてみると月1、2冊くらいしか読めてないようです。 遅いか早いかはなんともですが、もうちょっと読めてるとよかったかなぁと個人的には思います。

今年読む本と抱負

今年は英語学習や、ちょっと別のことに力を入れようと思っているので、読む本も減ってしまいそうですが、 月1冊くらいのペースでは消化していけるといいなぁと思っていたりはしています。

ちなみにここらへんが新しく読もうと思っている本です。

そして今年は、組織のメンバーが自分の仕事に注力でき、互いの状況をつかみやすい仕組みを、システムによって作ることを目標に頑張っていこうと思います。なので読む本もそっち側によっていくのではないのかな、と。言語だとGoとKotlinですかね。

Amazonリンク

各本の公式リンクはそれぞれに付けたので、Amazonへのリンクを以下にまとめます。